オスグッド病はコントロールできる!
2016年7月7日
オスグッド病とは、発育期〔小学高学年〜高校生〕のスポーツ少年に起こりやすく、一般的に成長痛などと言われています。
症状は、お皿の下の骨が徐々に大きくなって飛び出し痛くなります。時には、赤く腫れたり熱を持ったりします。
休んでいると痛みが無くなりますが、走る飛ぶといった運動を始めると痛みが再発します。
原因は成長時に発症する事から成長痛などと言われますが、実はオーバーストレス〔使いすぎ〕で発症します。
病態としては、太ももの前の筋肉〔大腿四頭筋〕が膝蓋骨を経由して膝を伸ばす力として働きます。
この運動の繰り返しにより、大腿四頭筋が付着している脛骨結節を引っ張り、過剰な負荷が加わった結果、成長中の弱い軟骨部が炎症を起こし、重度になると軟骨が剥がれる〔骨折〕場合もあります。
一般的には成長期の一過性の病気なので、成長が終了すると多くは治癒すると言われています。
この時期は運動を控えることが大切と考えられスポーツを中止したり、大腿四頭筋のストレッチングやアイシング・マッサージなどを行い、痛みが強いときテーピング・オスグッド専用ベルトサポーターや内服・湿布が有効とされています。
しかし 安静を基本とし、上記の処置を行ったとしても症状は軽減しますが、発症後3~6ヵ月経っても全力でプレーするところまで回復できない事が少なくない様に思われます。
では、上記の様な治療や施術以外で改善する方法を考えてみましょう。
基本的に使い過ぎが原因ですが、初期の段階で両脚同時に痛くなる事は少なく、どちらか片方に痛みが集中します。
という事は、何かしらの原因で片方の膝にストレスがかかる状態になっているはず‥
では、具体的にオスグッド病の場合、どの様な身体機能のトラブルが生じているかを少し解説します(^^)
まず機能的なところですが、痛みの出ている側〔患側〕と痛みの無い方〔健側〕では、重心のバランスが健側に乗っています。
痛みがあるから、かばって反対側に体重を乗せている様に思いがちですが、実は痛む前からバランスのズレがあり、この重心軸のズレこそが痛みのきっかけになっていると考えられます。
骨盤と背骨を繋ぐ仙腸関節や肩甲と上腕骨の動き、足の指から足首・膝・股関節の動きなどを調べると、動きやすい関節と動きにくい関節が存在します。
このアンバランスな状態を調和のとれた状態に改善する事で、短期間の改善が可能になります。
軽度の症状であれば、3回ほどの施術でバランスは改善され、あとは当院で指導しているセルフケアと一般的なアフターケアを行えば、2週間から1カ月での競技復帰も珍しくありません。
同じ様に練習をしていても、なぜ 痛む子と痛まない子が存在するのか?
この違いは何なのか?
答えは必ずあり、改善可能です(^^)
決してアフターケアがおろそかだったからではありませんよ!
もし、なかなか改善されず お困り・お悩みの方がいらっしゃいましたら、是非ともご相談下さい(^-^)
オスグッド病はコントロール可能です(^-^)/