なぜ関節は変形するのか?
2016年5月18日
体の痛みが長期間続くと起こるのが、関節を形成している骨の変形です。免疫系の問題で変形するものを除けば、ほとんどが動き過ぎる事で起きる、持続的な関節の炎症で変形が生じます。
典型的な例として、変形性膝関節症や変形性腰椎症などが上げられます。初めは必ず膝の場合は右か左のどちらか、腰の場合は5つある腰椎椎間関節のうち1つの関節に問題が生じます。単純に体の使い過ぎで変形が起きるのであれば両側または、全ての関節が同時に変形してもおかしくないはずです。
この答えは、体のバランスの崩れや悪い癖で体の協調性が失われ、滑らかな動きが行えず、体の動きにリミット(動きにくい関節)が生じ、その結果それを補う為に頑張っている関節にオーバーストレスが持続的に生じることで炎症が続き、関節面の破壊が起こってしまうのです。
一般的治療では、いち早くその炎症を取り除くために、鎮痛消炎剤が処方されたり、直接注射による消炎処置が施されたりします。しかし、上記のオーバーストレスが改善されなければ繰り返し炎症が生じるため、コルセット・サポーターなどの装具により安静固定で症状が改善されます。
しかし、安静によって得た痛みの除去に伴い、筋力と関節の動きを失ってしまう事が少なくありません。結果、更なる関節リミットが生じ悪循環が繰り返されます。
変形を防ぎ、また改善する為にはこの悪循環を元から断ち、バランスの良い体で滑らかに動くからだを取り戻し、全ての関節が正常に動く状態に改善する事が不可欠なのです。
まず、どの関節が動き、どこが動かないのか自分自身の体の癖・習慣を知ることが改善の近道です。気づき変わりたいと思い、努力を継続すれば必ず変われます!頑張りましょうね
(^-^)V